XMには、相場状況やトレードタイミングの配信する「取引シグナル」サービスがあります。
これは、プロの相場師が、平日は毎日2回レポート形式で配信しており、XMの口座開設者であればだれでも無料で利用できます。
レポートは、エントリー、決済のタイミング、今後の動向や予測といった、アナリストの相場の見方を学ぶことができます。
経験を積んだトレーダーで自分のトレード手法が固まっている人は見方を変えることができますし、
FXが初めてというビギナーにとっても、相場をどのように見ればいいのかが分かってくると思います。
ここでは、XM tradingのシグナル配信についてまとめてみました。
XMの取引シグナルとは
取引シグナルとは、トレードを行うべき価格帯やポイントをメールやLINEなどを使って配信するサービスのことです。
単純に売り買いのポイントを教えてくれるサービスもあれば、具体的な考え方や展望をレポートにしてユーザーに送るサービスもあります。
XMTradingも平日2回レポートをシグナルとして配信しており、リアル口座開設をすることで、誰でも利用することができます。
配信時間は、ロンドン市場とニューヨーク市場が開場する時間帯です。夏時間(サマータイム)は1時間早い配信です。
XMの取引シグナル配信時間
種類 配信時間(日本時間)
モーニングコール 午後16:00~16:30
(夏時間15:00~15:30)
ロンドン市場が開場する前に配信
アフタヌーンコール 午後22:00~22:30
(夏時間21:00~21:30)
ニューヨーク市場が開場する前に配信
XMトレードシグナルはプロアナリストが配信
配信者は、Avramis Despotis(アブラミス・デスポティス)氏という、Tradepedia社のCEOで、ファンドマネージャー育成事業を行うプロ講師です。
日本では、それほど馴染みがありませんが、国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリストの資格を所持する、業界内では知られた人物です。
プロの情報が無料配信
シグナル配信というのは、通常は有料です。それも名前の知られた大物になればなるほど高額になる傾向があります。
月数万円から高額になると月当たり10万円越え、というのもざらにあります。
ところが、XMでは口座開設者に対してはこの情報を無料提供してくれています。
有料レベルのものが無料で、というのは、逆にありがたみが薄れてしまうかもしれませんが、非常に心強いうれしいサービスであることは間違いありません。
FXがはじめての初心者から10年以上相場で戦ってきたベテラントレーダーまで、気付きを得られるサービスです。
XM取引シグナルの見方と使い方
ここでは、取引シグナルの見方と使い方について説明していきます。
XMの取引シグナルで使われる手法としては、プライスアクション分析を基本とするスイングトレードです。
アブラミス氏発案の「リバーインジケータ」「スイングインジケータ」がチャートに組み込まれていています。
取引シグナルのPDFファイルは、「相場データ」「チャート分析」「時間足別トレードシグナル」の3種類で、それぞれ個別の情報になっています。
「プライスアクション」とは、相場の動きから価格の動きに注目して、ローソク足の形状や高値/安値を判断して、未来の変動を予想する分析手法のことです。
XM取引シグナルレポートの見方とポイント
取引シグナルのレポートは、主に3つの部分に分けられます。
1、相場データ
・XM 取引シグナルの相場データの見方
前回のクローズ :現在値の前のローソク足の終値
変化率 :相場の勢いを示す数値。プラスだと上昇の勢いが強く、マイナスだと下落の勢いが強いことが分かる。
現在値 :取引シグナルのレポート作成時における価格
52週中の最高値: 過去1年間の最高値
52週中の最安値 :過去1年間の最安値
30日間ATR :過去30日間のATR
40日間ATR :過去40日間のATR
変化率では、現在のトレンドの勢い、方向性が分かります。
52週中の最高値/最安値は、強力なサポート/レジスタンスラインとなります。
ATRでは、過去2週間のボラティリティを判断できます。
2、チャート分析
チャートにはリバーインジケータとスイングインジケータという2つのテクニカル指標が描画されています。
リバーインジケータは、「金色」「青色」「茶色」の3つの色帯で区分されています。
金色と青色の帯が重なっているときは、トレンドがなく、レンジ相場です。
一方、「金色」と「茶色、青色」の帯が離れており、白色の空白ができているときはトレンドが発生していると考えられます。
3、時間足別トレードシグナル
時間足は「60分足」「4時間足」「日足」の3種類です。
トレードシグナルの詳細は、以下5項目です。
1.トレンド・状態
現在のトレンドと現時点の相場状況を表しています。
2.サポート&レジスタンス
サポートラインとレジスタンスラインの価格が表示されています。
チャートには、サポートラインが「S1,S2,S3」、レジスタンスラインが「R1,R2,R3」となっています。
3.コメント
アブラミス氏のトレードの考え方が描かれています。あくまでも彼の考え方なので、最終判断は自分でおこないましょう。
4.ポジション&取引の確率
ポジションと取引の確率の見方です。
買い :ポジションなし。買いポジションを検討中。
売り :ポジションなし。売りポジション検討中。
ロング :買いポジションを保有中。
ショート :売りポジションを保有中。
待機中 :相場が動くまで待機。
ポジションを持っているか持っていないかで解釈が異なります。取引の確率が「高い」は、エントリーチャンスがあることになります。
5.エントリー、利益確定&損切りレベル
アブラミス氏のトレードシナリオが描かれています。エントリーする前に、どのラインまでいったら、利確するか、逆にどこまで逆行したらロスカットを行うか、事前にシナリオを描いておきましょう。
XMの取引シグナルのデメリット
XMの取引シグナルはXMユーザーであれば完全無料で使えます。プロトレーダーの意見を参考にできるので、正しく使うことで相場の方向性が確認できて、利益率・勝率も高まりますが、逆のデメリットもあります。シグナルの注意点をあげてみました。
スキャルピングには向かない
XMの取引シグナルは、取引時間をある程度長い期間を想定した配信です。短いトレードタイムでも、60分足(1時間足)で3日間程度の相場の流れの予想になるので、デイトレード、スイングトレードに適しており、スキャルピングのような短期間での売買したい人には不向きとなります。
リアルタイム配信でなく予想がずれることも
絶好のエントリーポイントでの配信だとしても、配信にずれがあった場合、そのチャンスを逃してしまうことがあります。
シグナルを鵜呑みにしてしまうと、本来のエントリー、決済タイミングがずれてしまい、結果として勝つべきトレードが負けてしまうことにもなりかねません。